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不登校や引きこもりの小中学生が安心して過ごせる
少人数制・アットホームな居場所です。
一人ひとりの気持ちを大切に、やりたいことを通じて
自分らしさを見つけるサポートをしています。
〈支援について〉
「フリースペースしんじゅく」ではそれぞれのペースに合わせて、段階を踏み、
「自分を大切にし、失われた自信とエネルギーを取り戻す」ことを目指しています。
焦らず、じっくりと向き合うことが大切だと考えます。
① 家庭訪問からスタート
外に出るのが難しい場合は、ご自宅まで訪問し、会話や学びの場を作ります。
②フリースペースへの通所
外に出ることに慣れてきたら、少しずつフリースペースに通います。時間帯なども配慮します。
③ 滞在時間・活動の幅を広げる
滞在時間を伸ばし、他の人との関わりにも少しずつ慣れていきます。勉強・工作・料理など、やりたいことを大切にします。
④自分のペースで自信をつける
好きなことに取り組む中で、徐々に自信が芽生えます。
⑤ 社会や学校への関わりを考える
自分に合った関わり方を、本人が主体的に考え、決めることを大切にします。
⑥ 学校・社会との橋渡し
本人の希望を尊重しながら、必要な情報や連携をサポートします。
(ほとんどの学校では、フリースペースの活動が出席扱いとして認められています)
上記のステップで関わってきた「フリースペースしんじゅく」の子どもたちのエピソードを紹介します。
〈子どもたちのエピソード〉
Aさんのケース
中学1年から3年まで教室に行けず、相談室や適応指導教室を利用。通信制高校に進学し、大学進学を目指しています。
「どうしてあんなにネガティブだったのか、今は前向きに考えられるようになった」と報告してくれました。
Bさんのケース
フリースペースで毎回お菓子作りに取り組みました。色とりどりのゼリーやクッキーを作りながら、高校は自分に合った学校を選び、スタートを切りました。
Cさんのケース
中学校の校則や人間関係に馴染めず、高校も途中で退学。しかし、今は好きなファッションの仕事に就き、「もう社会人やっているんだ」と笑顔で話してくれました。
Dくんのケース
小学校高学年から中学2年まで引きこもり、自宅まで何度も訪問して関わるうちに、大好きな猫や自作漫画の話をしてくれるように。やがて学校の相談室まで一緒に通い、一人でも登校できるように。高校進学も決まりました。
〈不登校や引きこもりへの考え〉
不登校や引きこもりの原因は様々ですが、最終的には周囲から理解されないことで自信を失い、頑張りすぎてしまった結果、学校や社会の中でのエネルギーをなくしてしまうケースが多いようです。
これまで関わってきた子どもたちは、多くが以下のような特徴を持っています。
・繊細で鋭い感覚や感性を持っている
・優しくて人の気持ちをよく理解する
・真面目で正義感が強い
・自分のペースを大切にする
しかし、こうした良さがかえって周囲に理解されにくく、学校に居場所を感じられなくなることもあります。
大切なのは、失われた自信とエネルギーを取り戻すことです。子どもたちが考えていることをじっくりと聞き、どんな感じ方でも否定せずに受け止めることが第一歩です。
自分を大切にできるようになると…
・自分を見つめる力が育つ
・他者への理解が深まる
・物事を前向きに考えられるようになる
・自分に合った生き方を探せるようになる
〈大切にしている考え方〉
・自分を知るには時間がかかることもある
・環境の変化や好きなことを見つけることで道が開ける
・保護者の方は、焦らず、お子さんのペースや意思を尊重することが大切
・保護者の方が不安や焦りを感じるのは当然です。しかし、本人の気持ちや考えを尊重し、責めないことが、お子さんの自己肯定感を育む大きな助けになります。
(保護者向けの定期的な面談も行っています)